トイ・ストーリー

ディズニー映画の中でもかなり人気の高いトイ・ストーリー。全部で三部作で、とても内容の深いアニメーション映画です。

子どもの頃大事にしていたおもちゃ。もしそれが、自分の目のないところで自由気ままに動き回ったりしていたら。小さい頃、よくそんな妄想をしていたのですが、それをまさに表現してくれた映画です。

アンディという少年が、ウッディやバズというおもちゃを手にし、人間とおもちゃの垣根をこえて友情を作り上げていきます。またおもちゃ同士の友情物語も描かれている、とにかくあたたかみのある映画です。

とにかく数々のトラブルが起こりますが、それらをウッディ達おもちゃが乗り越えていくのです。トラブルというのは、アンディとおもちゃが切り離されてしまう…というものが多いです。でも、ウッディ達は、アンディが大事にしてくれているのだから離ればなれになってはいけない!という信念のもとに、どんなに遠くに離れてしまっても、どんなに邪魔されても、必ずアンディの元に帰るのです。小さなおもちゃ達が懸命に知恵をふりしぼり、ぶつかりながらも協力しあって家に帰るシーンは涙が出ます。なにも知らないアンディがまたおもちゃで遊び始めるシーンはほっとするのです。
二作目まではそのような内容なのですが、三作目はまさかの展開になります。

アンディが大人になってしまうのです。それまではやんちゃで、おもちゃ大好きだったアンディ。声変わりをして、携帯電話を使い、パソコンをぱちぱちしながらママに口答えするシーンは、なんとも言えません。もちろんおもちゃもほとんど処分されてしまいましたが、大事に大切にしていたウッディ達は、いつものおもちゃ箱にいました。
そんなアンディが家をでるのでおもちゃをどうするか、という内容。またちょっとしたトラブルで、離ればなれになってしまうアンディとおもちゃ達ですが、今回はちょっと違うんです。アンディはもう前みたいにおもちゃが必需品ではなくなってしまったんです。そんなアンディのもとに帰るか悩むおもちゃ達。でも最後までアンディを信じていたウッディの言葉を信じて、おもちゃ達はまたアンディのもとへ。でも家をでなければいけない彼は、近所の子どもに大事にしていたおもちゃをプレゼントするのです。

子どもにおもちゃをプレゼントするシーン、実はアンディは一瞬あげるのをためらうのです。特別な思いがあり、手離す寂しさを実感した瞬間。なんとも切なく涙が出ます。本当に大事なおもちゃなんだ、大切にしてね、と。そしてアンディとおもちゃ達はさよならをします。

人は必ず大人になります。それは喜ばしいことであり、うれしいことのはずです。でも、大人になるには色々な経験をします。楽しいことばかりでなく、苦しいことや辛いことも。そのひとつに、大事にしていたものとの別れがあると思います。三作目はそれが描かれているのです。アンディが家をでるときに、彼のママが『ずっと一緒にいられたらいいのに』と言います。切ないですね。

このトイ・ストーリーは子どもも大人も楽しめます。きっと子どもがみたら、おもちゃにも心があるから大事にしなくちゃ、と思うのではないでしょうか。大人も子どもの頃を思いだしたり、今まで大事にしてきたものをふっと思い出せるきっかけになるのでは。

どの年齢層にも楽しめ、最後にはハッピーエンド!心温まるトイ・ストーリーおすすめです。