2001年2月カンボジア訪問


高梁・新見ロータリークラブが再びカンボジアへ (訪問記)【2001年:第4回訪問団】
【再びカンボジアの地へ】
 平成13年2月16日(金)から20日(火)までの4泊5日の日程で、高梁ロータリークラブと新見ロータリークラブ、そして民間ボランティアら総勢11人が、カンボジア・タケオ州の「円山小学校」を訪問してきました。高梁ロータリークラブのカンボジア派遣は今回が通算4回目。昨年に続いて、私(村上伸祐)と平野真実会員も新見ロータリークラブを代表して参加しましたので、今回も訪問記をご紹介します。

【参加メンバー】
 今回の参加者は、高梁ロータリークラブの川崎正志さん(国際奉仕委員長)を団長に、カンボジア担当の仲田永造さん、中村莞爾さん、物部弘美さん、薬師寺穆王さん、梅田恭正さん、事務局の川上恵美子さん、ボランティアの永井伸枝さん(愛媛県)、吉備国際大学のエレノア・コーク先生(米デートンRC)、そして新見から私たち2人の総勢11人です。
 16日朝、関西国際空港からバンコクを経由してその日の夕刻プノンペンに入り、翌日のタケオ州への訪問に備えて、市内のホテルにて疲れた体を休めました。

 
プノンペン到着で、長旅にも笑顔がこぼれる物部さん、川崎さん、川上さん(左から)

【カンボジアの発展ぶり】
 1年ぶりに訪れたプノンペンの市街地は、かなり車の数が増えた印象を受けました。みんな口々に「4年前の数倍は増えたね」と話し、その証拠に朝夕は、バイクに自転車も入り乱れ、相当なラッシュでした。また、電力事情もかなり良くなったのか、街灯の数も増え、夜の町も以前に比べてかなり明るくなったと思えました。
 政府も自家用車の増加の対策として、通勤などは乗り合いバスを奨励しているということで、以前にはなかった大型のバスが行き交う光景もずいぶんと見られるようになりました。

ひっきりなしに車やバイクが行き交うプノンペン市内


郊外ではバイク、馬車などに加えて大型バスも目に付く

【タケオ州プライカバスへ】
 17日朝、私たち訪問団はまず、今回の目的地のひとつ、「プロイロベア高校」を訪ねました。この高校に高梁ロータリークラブと吉備国際大学が協力して集めた英語図書館を寄贈したのです。書棚2基と英語の書籍1,400冊をプレゼントしました。生徒や先生の大歓迎を受けて到着した私たちは、歓迎式典に臨み、VIP並の扱いに少し緊張しましたが、図書館のテープカットや生徒2名による英語スピーチなどで交流を深めました。

整列して迎えてくれたプロイロベア高校生   VIP並の歓迎式典であいさつする仲田さん(中央)


1,400冊の英語図書と書棚を寄贈した図書館


私たちと気さくに談笑する高校生。カンボジアの若者はとにかく明るい

【貧弱な医療態勢】
 高校訪問の後は、すぐ近くにあるプレイカバス病院を訪れました。病院といっても診療器具はほとんどなく、単なる健康相談センターといった雰囲気。入院することもできるのですが、粗末なベッドが並んでいるのみで、治療もせいぜい点滴を打つことくらいだという話をドクターから聞きました。ちょうど下痢がとまらないという子供が診療を受けており、お母さんの心配そうな表情が印象的でした。
 日本からもカンボジアへの医療支援が盛んに行われていますが、ここはスイスの支援でできたということ。まだまだ貧弱なこの国の医療態勢の一端を垣間見ることになりました。

子供の病気に心配そうなお母さん。「早く良くなって・・・」

【里子との再会】
 いよいよ待ちに待った里子との対面です。わたしたちは午後から、訪問の一番の目的地、コックカンチャップ村にある「円山小学校」を訪問しました。
 これまでの経緯と円山小学校の説明は2000年度の訪問記で詳報していますので省略しますが、今回も子供たちは総出で日の丸を振って出迎えてくれました。
 
私たちの再訪を拍手と日の丸の小旗を振って迎えてくれる円山小学校の子供たち


  円山小学校での歓迎式典           この澄んだ目の子供たちに再び会いたくて・・・

【抱えきれない文房具をお土産に】
 今回も私たちは、たくさんのお土産を持参しました。まず、里子のみんなには一人1,000円程度の学用品。一人ひとり里子の名前を呼びながら、「しっかり勉強してね」とプレゼントを手渡しました。もちろん訪問団のメンバーは、自分の里子には自分で手渡して再会を喜び合いました。
 また、メンバーの家庭で眠っていたピアニカ3台や先生方にもクレヨンやボールペンを大量に贈りました。さらに今回は、吉備国際大学のローターアクトクラブ員が学園祭バザーの収益を当てて購入したホワイトボードも寄贈しました。

一人ひとりに文房具のお土産をプレゼント
 
 【昨年の思い出発見】
 意外なものを見つけ、私たちをたいへん喜ばせてくれたものがありました。それは各教室に、昨年の訪問時に折り紙作りで交流した時の「折り鶴」を飾っていてくれたのです。天井にひもを渡して、たくさんの折り鶴がはばたいていました。
 また、子供たちの成長は早いもので、私の里子も昨年よりもずいぶんと背が伸びていました。

昨年の折り鶴に、思い出がよみがえりました     私(中央)も自分の里子との再会に感激!!

【紙ヒコーキやカブト作りで交流】
 プレゼントのあとは楽しく交流会。今回は紙ヒコーキとカブト作りに挑戦してもらいました。ヒコーキは簡単だったのですが、カブトには少々苦戦したようです。それでも子供たちは上手に折り上げ、男の子も女の子も、みんな頭に載せて大喜びでした。
 
カブト作りの先生役で奮闘の川崎さん、中村さん(右端は現地コーディネーターの三浦さん)


カブトをかぶり、大喜びの子供たち。「立派に成長してね・・・」

【先生、子供たちを頼みます】
 楽しかった里子との交流会も終わり、先生方と記念撮影してお別れ。私たち訪問団みんなの思いは「次に来る時まで、先生、子供たちをお願いします」。

先生方とも別れを惜しんで記念撮影。「ハイ、チーズ」

【里子の家庭を訪問】
 プノンペンへ帰るまでの僅かな時間を利用して、2人の里子の家庭を訪問しました。この村ではみんながそうであるように、水道も電気もガスもありません。雨期の洪水を防ぐため、高床式の住居です。日本では考えられないような生活の営みがそこにはありました。
 しかし、日本人から見ると「貧しくてかわいそう」と思いがちですが、それは日本人の勝手な思いこみ。村の人々は決して不幸だというわけではないのです。
 カンボジアには、金や物がなくても自然と共に生きる生活の幸せが息づいているのです。子供たちの目の輝きと笑顔がそれを証明しているのです。

高床式の里子の家庭           平野さん(右端)の里子とお母さん

【永遠の交流へ】
 カンボジア、そして円山小学校を訪問する度に私たちが感じるのは、カンボジアの人々の心の豊かさです。「物に囲まれた生活こそが豊かだ」と勘違いした現代の日本人。私たちがとっくにどこかへ置き忘れた、「人の心の温かさ」がそこにはしっかりと残っているのです。このことが、訪れる度に私たちの心の中の隅々まで、きれいに浄化されるような思いにさせてくれるのです。
 今回の訪問で私たち新見ロータリ−クラブは、高梁ロータリークラブや円山さんの遺族らとともにタケオ州知事から、円山小学校の支援活動に対する感謝状をいただきました。

タケオ州知事からいただいた感謝状(日本語で印刷してある)

 私たちの支援活動は、小さな小さな支援かもしれません。しかしどれだけ多くのことをカンボジアや円山小学校の子供たちが教えてくれたか、計り知れないものがあると言わざるをえません。
 物や自然を大切にする心、家族を思いやる心、村人みんなで助け合う心、感謝する心。それは私たちに取って大きな教訓であり、全てが新鮮です。
 再訪を誓いながら、国境を超えた平和と友好の絆で結ばれた地球市民として、円山小学校との永遠の交流を願わずにはいられません。
 (おわり)



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